ついに母の診断結果発表当日。
例の如く朝一で新幹線で実家へ。新幹線を降りて即レンタカーを借りて実家に向かう。
まあ、初診の時のテストと先生の発言からだいたいは予測できるが(笑)
母自身は相当不安な様子。
前日、その前の日も電話で話したが「おかしかったらどうしよう」とか「病院行かなきゃ良かった」とか「結果聞きたくない」とかずーーーーーっと言っている。
『どういう結果でも大丈夫。俺らに任せて。』
と言って落ち着かせる。
そもそもおかしいと思ってなければ病院に連れて行ってないし。
介護認定を申請するに値するから俺らも動いてるんだし。
本音で言えば「いや、それ言われてもこっちも困るし」なんだけど。
病気だから仕方ない。
この日有休を取って地元に戻って母を病院に連れていってるので、結果を聞いて色々騒ぎ出して夜帰れなくなるのが一番困る。
翌日普通に仕事なので。
別に仕事好きじゃないけど(笑)仕事行かないと収入がなくなるし、収入がないと母の世話どころか生活も出来なくなるから行かないと(笑)
(うちの会社、”出社して会社にいるのが美徳”的な会社)
先生うまい感じで頼むよと祈る気持ち。
あまり病院への出発まで実家でゆっくりすると母はゴネ始めるので、速攻で車に乗せる。
(既にゴネてるけど)大きくゴネる前に病院に向かう。
そんなこんなで実家を出て、I病院に向かう。
車が空いていたので、受付開始時間前に到着。
順番カードだけゲットして車の中でテレビを見つつ待機。
順番は2番目。今日は忙しいから早い番号で良かった。
ほどなくして、受付が開いたので待合室に移る。やはり緊張するのだろうか母はトイレに行く。ちなみに私も(笑)
母は「来なけりゃ良かった」とか「おかしかったらどうしよう」と相変わらず。
診察券忘れたとか言っていたが、財布の中を見て発見。良かった。
隙を見て、受付の方に「先生にこのレポート渡して下さい」とレポートを託す。
前回受診以降の母の状況を更新したレポートである。
診察一番目の方が出て来てから、しばし待たされる。
前回もそうだった様に、この間、先生がレポートに眼を通している。
で、ついに診察。
『脳全体の委縮はさほど見られない。』
『脳の細い血管の動脈硬化を原因とした血流の悪化が見られる。』
『海馬の委縮が見受けられる。アルツハイマーが始まっている。』
との診断。
要するに、
『軽度の脳の血流悪化』+『軽度のアルツハイマー』=『結構な認知症』
という事に。
ちゃんと介護認定を取って、キチンとケアを受ける旨先生より話される。
母「歳をとるのは嫌ですね。。。」とか「死んでしまいたい。。。」とか言い出す。
先生も「そんなこと言わないの。まだまだ楽しめるよ」とか言ってくれるけども。
母のこのタームは時間が経たないと解決しないのでとりあえずケアしつつもスッと流す。
先生に介護サービスについてのアドバイスを頂く事にする。
先生からは、
「本人のプライドと性格があるのでグループホームより老人ホーム向きでは?」
「施設を使った事が無いから、デイサービスからかな。」
「介護認定とって施設に入るのもアリ」
とのアドバイス。
アルツハイマーと告げられた後、先生が少し悩んでいる。
『薬どうしようか。今、結構飲んでるし。』
『今までの薬もらっている病院から出してもらおうか?どうしようか悩む。』
私からは、
『薬があるのならばお願いしたい。』
『認知症に関しては、こちらが専門なので、こちらから処方してもらいたい。』
と伝える。
従前のレポートにて、既に飲んでいる薬は報告済なので、飲み合わせに問題はなかろう。
先生から処方するアルツハイマー対処薬について告げられる。
『アルツハイマーに処方する薬は劇的に効くことはない。』
『治験の結果を見ても”効く人もいる”というレベル。』
『効いたとしても、若干進行が遅くなる程度。』
こんな感じ。こちらとしても正直な話をしてもらった方がありがたい。
『もう進行するだけで治ることはない』
という訳だ。
インパクトのある話だが、母は落ち着いている。何よりだ。
ちなみに処方された薬はメマリーという薬。
一定期間飲んでみて来月再度病院にて診察を受ける事になった。



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